水


クジラ日記

2003 5/5 和歌山県・那智勝浦町

 この日、僕自身は乗船しなかったのですが、和歌山のホエールウォッチングが始まって初めてと言えるくらい、すごい内容のウォッチングになりました。以下のレポートは、この日乗船された、吉川さんのメールを引用させていただいたものです。あまりにも素晴らしい場面の連続でしたので、一人でも多くの人に読んでいただきたいと思い、吉川さんのご好意で掲載させていただくことができました。きっとクジラに会いに行きたくなること、うけあいです。(^^ゞ ぜひご一読くださいませ。

南紀マリンに着くと、米川船長が、「シャチが子マッコウを襲っている」
「マッコウは、群れで固まってじっとしている」と言いました。
これは、幻のシャチに遭遇かと胸が躍りつつ、
襲われているマッコウを想像すると複雑な気持ちでした。

船を出すと、30分でポイントにつくはずが、マッコウもシャチもまったくいません。
これは嫌な予感がと思ったのですが、海中にマイクを沈めると、かすかなクリック音。
クリック音を頼りに二隻の船で追いかけていくと出航から1時間半後にやっと白いブローが。

船の左側にハナゴンドウが10数頭、前方にマッコウの親子、右に別のマッコウ。

マッコウを追いかけると、突然頭が海面に浮かび、それと交差するもうひとつの頭。
船長は「交尾している」と言ったのですが、これが親子のマッコウでした。
何回も頭を海面からぼこっと浮かび上げ、夢中になって見ていると
今度は横でマッコウがジャンプしました!

「また跳ぶかもしれんよ」と船長の声。
そうすると今度は反対方向で別のマッコウがジャンプ!慌ててそっちを向くと
前方でジャンプの後の水しぶき!と、また横で巨大なマッコウのジャンプ!
どっちを見てもジャンプ!ジャンプ!とてもカメラで追えません。

米川船長もジャンプは二回までだと思っていたらしく、この光景には興奮していました。
マッコウが真横で跳ぶ姿は圧倒でした。巨大な肉の塊をぶつけられるみたいです。
巨大なボブ・サップが跳んでくる感じ??

東船長の船では、もっと驚く光景が・・・
巨大な水しぶきで船が蔽われました。直前でジャンプしたようです。

テールスラップもはじめて見ました。
下半身を垂直にヌッと持ち上げて、海面にバシッと叩きつける。
これを5〜6回繰り返しました。
他にも軽自動車の幅くらいのマッコウの背中を追いかけたら、
尾ひれがほんとに手が届きそうになるくらい接近したり。
いや、大満足でした!!

米川船長もこんなのははじめてと言っていました。
このジャンプとシャチの接近は関係あるのではないでしょうか?
それにしてもシャチを見られなかったのは残念です。

ビデオ撮影3時間はさすがにくたびれました。
肝心のジャンプは一回だけ、マッコウの全身が撮れているところがありました。
難しいです、いつどこから跳び上がるのかわからないんですから、
でもその他は波もなくばっちりでした。


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