水


クジラ日記

2007 5/12 和歌山県・那智勝浦町
船長: 米川 亮治


 前日まで吹き荒れていた強風がようやく収まり、良い凪になりました。連休明けの週末は意外とお客さんの数が少ないので狙い目です。この日の南紀マリンは恵亮丸1隻のみが出港。3日前まではマッコウがたくさん見れてたようですが、いなくなっていないか少し心配しながら出港しました。

 間もなくマッコウの情報は入ってきましたが、少し遠い場所にいるようです。途中ハナゴンドウと突きんぼ船を見たりしながら、なんとかマッコウのいるポイントまで到達することができました。辺りにはカツオ漁船がたくさん出ていて、これならマッコウの情報も多いと納得です。いくらマッコウが群れで行動していると言っても、他の船からの情報がなければ、広い大海原で見つけるのは至難の業です。5月にマッコウがよく見られるのは、勝浦沖にカツオ漁船がたくさん出ているのも大きな理由なのです。

 今回も1頭のマッコウが見つかると次々に後から後から浮上してきて、ほとんど待つことなくたくさんのマッコウに会うことができました。船がぶつかりそうになるくらい大接近させてくれるクジラもいて、船上のお客さんも大興奮!残念ながらこの日は雄の大マッコウを発見することはできませんでしたが、また別の大マッコウが回遊してくることを願いたいです。船長の話では、今はマッコウの大きな群れが2群れあるそうです。まだしばらくこの状態は続くだろうということですので、ぜひこのチャンスにクジラたちに会いに来てくださいね。


以下の写真は、全てこの日に撮影しました。

逆光に溶け込むマッコウの後姿。 フルークアップ。滝のように水が流れ落ちます。
今回は高い位置から撮影してみました。
この後の4枚は全て同じクジラの写真です。
大接近に次ぐ大接近!
マッコウの全身を海面越しにはっきり見ることができました。
背ビレに成熟した雌の特徴である皮膚硬結が見られます。
雌の頭部は雄に比べると、あまり大きくありません。
渦を作ってクジラが潜水を始めました。
潜った後には、海面にリングと呼ばれる輪ができます。

親子のマッコウクジラ。左の雌クジラは頭の後ろが少し盛り上がっているのが特徴です。



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