今年は高知旅行の計画を立てる度に、ことごとく台風に阻まれてしまいましたが、やっと１０月の３連休に高知に行くことができました。じつはこの連休も台風が沖縄に接近していたのですが、速度が遅かったせいもあり思ったよりも波が高くなく、なんとか出港することができました。初日は本当にいい天気に恵まれ、高知の青い海を十分に満喫することができました。 　しかし肝心のクジラが全然見つかりません。最近は漁船も他のウォッチング船も沖にいないので、自力でクジラを見つけるしかありません。探せども探せども目の前に広がるのは大海原ばかり。ブローが上がれば、まず見つけられる好条件だったのですが、鳥もほとんど姿を見せず、クジラの気配はまったくありませんでした。 　そんなとき船の前方に大きな水飛沫が上がったのが見えました。もしやクジラのジャンプ！？と一瞬思ったのですが、その後ブローも全く上がらなかったので、イルカか魚じゃないか？ということになりました。しばらくその近辺を探索していると海面に流れ藻らしきものが漂っています。ん？でもよく見ると流れ藻じゃない。ヒレが見えました！なんとマンタが数匹固まって泳いでいたのでした。まるで追いかけっこをするように泳ぐ姿は、南紀でも何度か目にしたことがあります。マンタの繁殖行動です。 　少しの時間でしたが、やっと海の生き物に出会うことができ、みんなに笑顔が。しかしクジラはまだ見つかっていません。港に引き返しながらの帰り道、今日はダメかも・・・と思いかけたころ、船が猛スピードを上げて走り出しました。船長がブロー！と叫んでいます。ついに念願のニタリクジラが見つかったのです。しかし接近する前に腰を折って潜ってしまいました。チャンスはまだある！と全員で必死にクジラのブローを探しましたが、その後も何度か遠くのブローを目撃しただけで、クジラの姿を目にすることはできませんでした。 　２日目も無事出港することができたのですが、この日も恥ずかしがり屋のニタリクジラ１頭に出会っただけで、結局近くでクジラの姿を見ることはできませんでした。こんなことはここ数年で初めてのことで、本当に悔しかったですが、また来年素晴らしい出会いがあることを願って再挑戦しようと心に決めました。ウォッチングは残念な結果に終わりましたが、高知の美味しいものは満喫できました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

台風が近づいていましたが、とてもよい天気になりました。 海の状態も思ったより悪くなく、気分も盛り上がりますが、 肝心のクジラがなかなか見つかりません。	夕陽に向かってクジラを探す仲間たち。 まだあきらめてはいません。
港に到着すると、太陽が沈みかけるところでした。 こんな夕陽をバックにクジラを見てみたかったなぁ。	２日目は興津の岬まで岸沿いに移動し、 その後沖へ向かってクジラを探しに出ました。
土佐黒潮牧場８号付近で、ニタリ発見！ しかしすぐに見失ってしまいました。（汗） このブイの付近には魚が集まるので、 クジラも餌を食べているのだろうということでした。	船長さんのお宅で、こんな凄いご馳走をいただきました。 毎年ここで美味しいものを囲んで談笑するのが、 たまらなく素敵な時間だったりします。(^^)