吉角さんに先導されて、どんどん漕いで行くと、ついには古和浦湾の出口までたどり着きました。天気も非常に良かったので、最近買ったばかりのニコノス35mmレンズで、みんなで写真を撮りました。余談ですが、シーカヤッカーにはニコノスの愛用者が多いようです。やはり、しっかりした防水構造と、レンズの性能の良さが魅力なのでしょう。
そんなこんなで、しばし外海を眺めていると、突如背後から、ものすごい勢いで漁船が飛び出していきました。10隻くらいの船が、次々にカヤックのすぐ横を通り過ぎていくので、こっちは船の作る波に揺られて大慌てです。漁船たちはカヤックには目もくれずに、一目散に出て行きました。これからイセエビポイントの争奪戦が始まるのです。
「さらくわ」のオーナーの瀧さんから、いつもエビ漁船が出港していく2時〜3時くらいの間は非常に危険なので、上陸したりして、回避するんだよと聞かされていたのですが、ちょっと油断していると、こんな目にあってしまうんですね。カヤックの僕たちは、本当にひやひやさせられました。危険は実際に体験してみないと、なかなか実感がわかないのですが、もうこんなことは懲り懲りなので、これからは十分気をつけようと思います。
漁船が出て行った後、湾内に戻り、しばらく休憩してから、帰り始めました。帰りには、風が強まってきて、帽子は吹き飛ばされるし、漕いでも漕いでもなかなか進まないしで、結構疲れてしまいました。僕と暮野さんは、とても一生懸命漕いでいたのですが、吉角さんは僕らのペースに合わせてくれて、非常にのんびり漕いでいました。僕らも早く、らく〜に漕げるようになりたいなあ。それにしても、やっぱり海は気持ちいいです。今年は頑張って、漕ぎまくりたいです! |